非球面/特殊レンズ
非球面シリンドリカルレンズ

非球面シリンドリカルレンズ

シリンドリカルレンズは蒲鉾型の光学素子です。
主にレーザービームの形状を変えるために使用されます。
住田では従来の研磨方法では製造が困難な非球面シリンドリカルレンズを精密モールド成形により実現しました。

光学設計を行った非球面シリンドリカルレンズはより平らなレーザービームを生成することができます。
金型による生産で個体差も少なく大量生産が可能です。
シリンドリカルレンズ製作に関して、お気軽にご相談ください。

使用用途

  • 位置決めラインレーザー
  • 半導体レーザーの楕円ビームの補正
  • レーザースキャナ
  • レーザーレベル
  • ラインセンサーの集光用

使用例

シリンドリカルレンズの使用例

サンプル仕様

外形寸法 5mm×15mm
レンズ厚さ 3mm
焦点距離 6.0mm
曲率半径(非球面) 3.09mm
レンズ面形状精度 P-V=1µm以下

※ お客様からのご要望を元に光学設計から対応いたします

シリンドリカルレンズの豆知識

シリンドリカルレンズとは

シリンドリカルレンズは一方向のみに曲率を持ち、光を一軸方向のみに集光または発散させるユニークな光学レンズです。
光学機器、レーザー、医療、産業用途など、多くの分野で使われており、直線的な光の操作や軸方向の補正に欠かせない要素となっています。

球面と非球面シリンドリカルレンズの違い

項目 球面シリンドリカルレンズ 非球面シリンドリカルレンズ
形状 曲率半径が一定の円弧形状(1軸方向のみ) 曲率が変化する複雑な曲面(1軸方向のみ非球面)
収差 球面収差・コマ収差が発生しやすい 収差を抑制できる
加工の難易度 比較的簡単で量産性が高い ガラスモールド加工で高精度な加工技術が必要
光学性能 一定の範囲で良好だが限界あり より高精度な焦点形成やビーム成形が可能
ライン均一性 中央は明るく両端が暗くなりやすい 均一な強度分布が得られやすい
用途例 一般的なラインレーザー、低コストなビーム整形 高精度3Dスキャナ、医療用光学系、ラインプロファイル精度が重要な用途
価格 安価 高価(設計・製造が複雑)
設計自由度 制限あり 広く、特定の用途に最適化しやすい
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