ナゼ太郎の部屋

マスコットのナゼ太郎がSUMITAの裏の裏まで徹底取材

ナゼ太郎博士の光学ガラス入門講座

第3回 光学ガラスのつくりかた 〜開発編〜

  • マトちゃん
    博士、今回は光学ガラスの作り方だよ。ボクにでもわかるように教えてね。
  • ナゼ太郎
    じゃあ早速始めよう。
    製品情報を見るとわかると思うけど、
    光学ガラスと一口に言っても、様々な種類のガラスがある。
    100種類以上もあるんだよ。
    この種類によって、材料の種類や量が違うんだ。
    光学ガラスに使われる原料は、約70種類あるんだよ。
  • マトちゃん
    そんなにあるの!?
  • ナゼ太郎
    1種類のガラスを作るのに使う材料は、その中の5種類~15種類程度だけどね。
    でも、その原料の調合が難しいんだ。
    どの材料を使えば良いのか、またその材料をどれくらい入れれば良いのか。
    研究員はすごく悩むんだよ。
  • マトちゃん
    そうなんだ。
    僕がご飯作るときは、目分量で作ってもいつも美味しいご飯ができるけどな。
  • ナゼ太郎
    ハハハ。残念ながら料理と光学ガラスは全然違うよ。
    厳密な特性が求められているんだ。
    原料の調合は、数十キロ~数百キロ単位と様々なんだ。
    原料の種類と量を組み合わせると、天文学的な数字になる。
    その中から、作りたい光学ガラスの調合を見つけるのは、高い技術と、長年の経験、 そしてひらめきが必要なんだよ。
  • マトちゃん
    天文学的数字かぁ~
    研究員の人はすごいね!
  • ナゼ太郎
    そうなんだ。
    住田光学ガラスの自慢の一つが、高い技術と独創性にあふれる研究開発部門なんだよ。
    これまでも、ものすごく低い温度で熔けるガラス、光るガラス、光を蓄えるガラス、 磁石がくっつくガラス、・・・
    様々なガラスを世界で初めて開発して、たくさんの賞をいただいているんだよ。
  • マトちゃん
    へ~
    磁石がくっつくガラスってすごいけど、何に使うの?
  • ナゼ太郎
    それがね。実は作ったはよいものの、すぐには使い道のない光学ガラスもあるんだ
  • マトちゃん
    エーッ! それって大丈夫なの?
  • ナゼ太郎
    もちろん大活躍している光学ガラスもあるし、大丈夫、大丈夫。
    使い道のないガラスも、きっとそのうち使い道が出てくるよ。
    実際に開発して何年も経ってから、使い道が出てきたものもあるんだ。
    そうやって、未来のために技術の貯金をしておくんだよ。
  • マトちゃん
    そっか。じゃあ安心だね。
  • ナゼ太郎
    長くなったから、続きは、次の講座にしよう。
  • マトちゃん
    はーい!