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2018
04.26

超低分散フッ化物ガラス「K-FIR100UV」を製品化しました。

紫外域から中赤外域にわたって高い透過特性を有し、屈折率の波長分散も小さい、全フッ化物からなる超低分散ガラス「K-FIR100UV」を製品化しました。

今回製品化した超低分散フッ化物ガラス「K-FIR100UV」は、1987年に製品化した「蛍石と同等の光学恒数を持つ低分散ガラス、K-CaFK95(ホタロン)」の屈折率波長分散を表すアッベ数95を超える、101を示します。このガラスの大きな特徴は通常のガラス成分であるSiO2(二酸化ケイ素)やB2O3(酸化ホウ素)、P2O5(五酸化リン)などの酸化物を全く含みません。そのため従来のガラスにはない性質を持っています。

特徴1:屈折率が超低分散

屈折率は光の波長によって異なり、波長が短くなれば高くなります。この現象は屈折率の波長分散と呼ばれ、光学ガラスではアッベ数で示されます。アッベ数が大きいとは屈折率の変化が小さいことを意味し、屈折率分散が小さいと表現します。アッベ数が100を超えるのは光学材料としては珍しく、結晶性フッ化リチウムや結晶性フッ化マグネシウムが知られていますが、全フッ化物ガラスからなる「K-FIR100UV」はこれらの結晶性材料と同等の光学的物性を持っています。K-FIR100UVは、アッベ数が100を超える初めて製品化されたガラス材料です。従来の低分散ガラスよりもより高い色消し性能を持つレンズの設計が可能と考えています

特徴2:紫外領域から赤外領域までの広い波長範囲で吸収のない、高い透過率を実現

厚さ10㎜で反射を含まない透過率では250nmから4000nmまで99%以上の吸収のない透過特性を示します。また、一般的なガラスと同じように機械加工性、熱加工性にも優れ、さらに精密プレス成形による非球面レンズ製造も可能です。
現在製造可能な最大サイズは、レンズとしてφ70mm×t15mm程度となっておりますが、今後大型化を実現していく予定です。

特徴3:耐環境性

PRTR法による第一種指定化学物質及びRoHS指令物質を全く含有しておりません。その他、紫外線照射による着色(ソラリゼーション)及び蛍光特性も非常に小さいという優れた特徴をもっています。

住田光学ガラスではこのガラスの特徴を生かした新たな光学素子あるいは光学デバイスへの応用を検討しています。

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